友達に誘われて三沢市で「しまんと新聞ばっぐ」作りをしてきました。初めて作ったのは1年前なので2回目の参加となります。前回は初めての参加だったので作るだけで精一杯でしたが、今回はおしゃべりも交えながら楽しく作れました。
講師は「しまんと新聞ばっぐ」のインストラクターの資格を取られた青森在住の方です。新聞ばっぐの作り方を四万十市まで習いにいったそうです。作り方だけではなく実際に四万十川を見て、考え方を学び、その上ではじめて作りはじめるのだとか。
前回は青森県の地方紙を使いましたが、せっかく在日米軍基地がある三沢市での開催なのでタブロイド紙を使って作りました。地方紙は関東圏の方に人気ですが、タブロイド紙で作る新聞ばっぐはアメリカ人の方にも新鮮に映るかもしれませんね。
しまんと新聞ばっぐとは?
私も四万十川に一度行ったことがありますが、最後の清流の名の通りとても良い川です。日本にこんな所がまだあるのかと感動したのを覚えています。その四万十川も増水の後はプラスチックの袋などが木に引っかかっていたりして、これはいけないと新聞ばっぐを作る活動が始まったそうです。
「最後の清流」といわれる四万十川。
しかし、年月を重ねるごとに、川としての豊かさや
機能を失いつつあります。
しまんと新聞ばっぐは「ラストリバーのこころざしに合わせて、
四万十川流域で販売される商品は、すべて新聞紙で包もう」
という一言から、2003年に誕生しました。
しまんと新聞ばっぐHPより引用
ここですべて新聞で包もうというアイディアが出てくるところがすごいですが、「しまんと新聞ばっぐコンクール」なども開催され継続して活動をしている所も素晴らしいと思います。
日本人の得意が融合
大人になってからはあまり「もったいない」という言葉を聞かなくなったような気がします。でも、昔はよくおばあちゃんの家に行くと、テレビを見ながらミカンの皮や小さなごみを入れるための箱をチラシで一緒に作っていました。その時に「もったいない、もったいない」と言われていたような気がします。
しまんと新聞ばっぐも「もったいない」という昔から日本人が持っている考え方と、「折り紙」が融合した技術です。強度を出すために製作者の方は試作を重ねたそうです。簡単そうに見えますが折る順番も決まっており、作り方を守ると丈夫に作れて重いものも入れて運ぶことができます。
材料は新聞とのりだけ。ホチキスやテープを使っていないので分別する必要もなく、可燃ごみとしてそのまま捨てることができます。持ち手を作ったり強度を出す為に新聞を重ねたり工夫を凝らして作っていきます。大きな折り紙をしているような感覚なので、大人も子供も楽しめるのではないでしょうか。
今回は地方紙ではなく、英字のタブロイド紙を使って新聞ばっぐを作りました。春らしく桜の特集の紙面があったので、この面が上手に出るように作っていきます。紙面の出方でバッグの雰囲気が変わるのでそれも面白いです。たまに間違えてしまう時もありますがそれはご愛敬ということで。
完成品はこちら!今回は大きな失敗もなく早く作れました!!富士山と桜なのに英語という不思議な新聞バッグの出来上がりです。
タブロイド紙を使ったので、「中バッグ」と呼ばれるバッグよりは小さめに仕上がりました。まちの大きさなども好みで変えられるので、慣れてきたら色々な大きさの物を作れそうです。
みんなで作った新聞バッグは個性豊か。クロスワードができちゃいそうなものやどこかのショップのバッグのような木目調など。タブロイド紙が手に入る三沢市ならではですね。
捨ててしまわれる新聞もうちではもうひと働きしてくれそうです。みなさんもおひとついかがですか?
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