田中忠三郎さんは青森の手仕事をしている方なら知っている方も多いはず。今回は田中忠三郎さんが著述した本をご紹介いたします。現在すぐ購入できる本は1冊だけのようです、購入できないものは図書館で借りて読むことができます。(追記予定あり)
田中忠三郎(たなかちゅうざぶろう)
1993年青森生まれの民俗学研究家・前稽古館館長・日本民具学会理事。下北アイヌの調査や縄文遺跡の発掘、後に調査を民俗学の分野に広げました。約3万点のコレクションのうち、786点が国の重要有形民俗文化財に指定されました。「田園に死す」(寺山修司・監督)、「夢」(黒澤明・監督)への衣装提供でも知られています。
※稽古館は2006年1月30日閉館
著書・関連する本
田中忠三郎/「南部つづれ菱刺し模様集」/北の街社/1977
限定1000冊しか発行されていないのでとてもが入手困難な本です。
編集 田中忠三郎/「季刊 稽古館 vol.15」/財団法人稽古館友の会/1995
青森市浜田玉川にあった「青森市歴史民俗展示館稽古館」はかつて稽古館と呼ばれ、地域の生活や民俗文化に関する展示があり約16000点の資料が収蔵されていました。常設展・企画展・各種講座等を開催し、「季刊稽古館」にはその展示の様子も。
「津軽こぎんと刺し子 はたらき着は美しい」/INAX出版/1998
こぎん刺しだけではなく刺し子など広いジャンルの刺し子を取り扱った本。津軽こぎん刺しでは田中忠三郎さん所蔵の写真と「津軽こぎん刺しと南部菱刺し」が9ページ、横島直道氏の著書より聞き書きを再録。当時の娘さんたちとこぎん刺しの様子が目に浮かびます。
「かたりべが語るー青い森の物語」/青森市歴史民俗展示館/1999
田中忠三郎/「下北忘れえぬ人びと」/有限会社荒蝦夷/2008
田中忠三郎/「みちのくの古布の世界」/河出書房新社/2009
図説みちのくの古布の世界 (ふくろうの本) [ 田中忠三郎 ] 価格:1,980円 |
田中忠三郎/「物には心がある。 消えゆく生活道具と作り手の思いに魅せられた人生」/アミューズ エデュテインメント/2009
「重要有形民俗文化財 田中忠三郎着物コレクション 津軽・南部のさしこ着物 786点オールカタログ」/総合博物館 青森県立郷土館/2012
コメント