「昔のイベントも振り返ります!」と前にブログで書いたので、今回は2019年4月28日~30日に弘前市のヒロロで開催された「第8回こぎんフェス」での菱刺しの展示を振り返ってみます。こぎん刺しの写真は他のサイトにいっぱいあるので…あまり注目されていなかった菱刺しを振り返って観てみましょう!
第7回の展示はこちら、こぎん刺しと菱刺しの写真があります。興味のある方はご覧ください。
こぎんフェスとは
2010年から始まったこぎんフェスは毎年GW頃に開催され、多くの作家が参加し、こぎん刺しの古作の展示も同時にあるのでこぎん刺しファンが楽しみにしているイベントのひとつです。2020年・2021年は新型コロナウイルスの影響で開催されませんでしたが2022年は開催予定とのこと!嬉しい!!
こぎんフェスは、津軽地方に古くから伝わる「津軽こぎん刺し」を世界に発信するとともに、 その新たな姿を模索しながら、ひとりでも多くのファンをつくることを目的にしています。毎年、桜の開花時期に合わせ、青森県弘前市において、こぎん作品の展示や販売、津軽こぎん刺しワークショップなどを開催しております。
こぎんフェスHPより引用
第8回こぎんフェスでの菱刺し展示
展示スペースではこぎん刺しの古作がずらっと並んで展示してあり圧巻でした!菱刺しは着物と前垂れとたっつけが1点ずつになります。イベントに行けなかった方も行った方も楽しんでみていただければ嬉しいです。
鉄砲袖になっており上腕の部分が「柿の花」、肩と裾の部分に「べこのくら」が刺されています。よく観てみると左肩部分の1つの型コだけ違っていますね。型刺しの下に1本横に線が入っているように見えますし、衿の下の部分に飾りとして紺色の糸がかけられています、千鳥がけでしょうか…。丁寧に作られたのが分かる1着ですね。
背中の部分をよく見ると分かるのですが、端は「綾杉」が刺されています。後ろにも型刺しの下に線が見えますね!
前垂れは多様な毛糸が使われていてとても華やかな仕上がりになっています。私が好きな前垂れのひとつです!「べこのくら・梅の花・鱗紋(うろこもん)」をメインに刺してあります。下腹の部分はボーダーのように刺しています、こういうパターンも有りなんですね!
両サイドの布は濃紺、かがっている糸は毛糸も使用していて所々色を変えています。フクリンは淡い緑か水色を使っています。おしゃれさんですね!
裏から見ると毛糸で刺した部分がふっくらしているのが分かりますね。紺色の糸は毛糸では無いように見えます。
端の飾り糸は白い綿糸で刺す間隔が広めです。
最後にたっつけをご紹介します。型刺しで刺された素晴らしいたっつけですね。「鱗紋・雉の足(きじのあし)・梅の花・べこのくら」が刺されています。型と型の間に1本流れを入れているのか…工夫されていますね。くっついているようにも見えます。う~ん。
あ!やっぱり!!望遠で写真を撮っておいてよかった~!!遠くから近くから色んな視点から見てみると思わぬ発見がありますね。今年の「こぎんフェス」でも古作の展示があるのかしら?楽しみですね!!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!参考になれば嬉しいです。
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