こぎん刺しの糸・菱刺しの糸

こぎん刺し

菱刺しやこぎん刺しでは欠かせない糸ですが、主に綿糸が使われています。こぎん刺しをする方はおや?と思ったのではないでしょうか。菱刺しの昔の前垂れ(エプロン)には毛糸や混紡の糸などが使われていたので、色鮮やかなものはほとんどが毛糸になります。現代でもあえて毛糸を使用する場合もあるものの、やはり主流は綿になります。

菱刺しの古いものは麻の生地に麻の糸で刺したと言われていますが未だ見つかっていません、もしかしたらもう現存しないのかもしれません…。麻糸からはじまり毛糸、混紡、綿と時代によって変化していることが分かります。

さて、菱刺しの糸を探す場合ですが「菱刺し糸」と検索しても見つかりません。商品名としてそもそも無く、こぎん糸を使用しているからです。(厳密に言うとちょっと違うところもありますが、分かりにくくなるので今回は省略します)なので、菱刺しをする時に使う糸はこぎん糸で大丈夫です。

綿糸は「こぎん糸」とインターネットで検索するとすぐに見つかります、こぎん刺しを刺すのに使います。他にDMC社の25番刺繍糸を使用される方もいます。25番刺繍糸は光沢があり撚りが弱い糸なので私は使用しませんが、色のバリエーションの多さやきれいにばらして使える点は魅力的です。越前屋のマタルボン(MATALON)は使用したことがありません。最近ではDARUMAがこぎん糸を販売していたり、本当に糸の種類が豊富になりましたね。

DMC 25番 刺繍糸・一括注文

価格:94円
(2022/3/13 14:59時点)
感想(81件)

DARUMA こぎん糸カード巻 20m

価格:137円
(2022/3/13 15:00時点)
感想(2件)

綿糸を購入した際はほとんどが綛(かせ)で販売されています。(写真左側)もちろん糸玉(写真右側)で販売している所もありますがとても珍しいと思います。

綛は輪っかの状態になっており、糸の始めと終わりが結んだ状態になっています。綛を半分に切り使うことをかせ切りと言われ、約1mくらいの長さになりそのまま使います。

私の場合は糸玉に巻き直して使います。巻き直すのは手間ですがメリットは、毎回好きな長さに切ることができて糸のロスが少なく、グラデーションの糸の場合連続して糸を取れるので自然なグラデーションに仕上がる点です。

単純に丸くてコロコロしていて可愛いのと、巻く作業が好きなのでもっぱら糸巻き派です。刺すだけではなく糸を巻くのも技術なので、そういう所も含めて後世に伝えていきたいです。余談ですが菱刺しをやる人は私も含めて「イト」と名称で呼びます、感覚で申し訳ないのですがこぎん糸ってあまり呼ばないですね。

糸巻や糸の名称のネタだけでブログ1本書けそうなくらい奥深くて面白いです。今回も参考になれば嬉しいです、ブログを読んでいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました